2006年春学期
外国語学習を100倍楽しむ方法
~ 辞書の使い方を学びながら、ヨーロッパ語の発音と文法の特質を把握しよう ~
2006年春学期 講義シラバス(めいたもの・・・)
2006年6月7日
更新履歴
2006年度春学期授業記録
2006年春学期 テキスト
2006年春学期 《素材集》
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前学期のキーワードはずばり、
”分析・多言語・憲法”という流れになりました。
この切り込みかたからは様々なテーマの広がりが可能となります。
したがって、その広がりを限定しないと2時間授業の枠内には収まりきれなくなります。
さて、ひとつの問題ですが、そもそも週2時間授業で行えることには限りがあります。
それでも毎週持続していることによって、積み上がってくるものがあります。
その際に、できるだけ系統的な力をつけてもらう流れでいくのか、
はたまた、広がりを見通してもらって、後は自分で道を作ってもらうのか、
おおよそ二つの道が考えられます。
前者だと、まとまった力を得ることができますが、道が限定される。
後者だと、視野を広げることができるけれど、確実な力を身に付けることはできない。
これまでこの二つの流れのどこを選択していくのかについての試行錯誤を続けてきました。
今現在のとりあえずの結論は、
2時間ガリガリに基礎実習に当てるのは息が詰まるので、
分析・暗記・暗誦による基礎実習は前半の1時間に集中し、
後半の1時間は、自由に話題を広げていくことにしたいと思っています。
また、言語の限定は、英語、ドイツ語、フランス語の3言語を主たる対象とします。
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今学期は前学期を引き継いで”日本国憲法”を中心テーマに据えています。
これは語学のテーマからみても優れた教材であると考えられます。
実際に授業で使ってみると、
日本語でも英語でも、また内容の深さにおいても実用の上でも、
暗記・暗誦するにあたって、まったく損がないテキストであるという確信を得ました。
また、単に語学のテキストというに留まらず、
”人生や生活の中に日本国憲法の精神を活かそう”
という切り込みも忘れないようにしたいとも思っています。
103条すべてを授業中に精読することはできないかもしれませんが、
その内容の核心部分は1年間でおさえるようにするつもりです。
さらに、この憲法のルーツをたどるために、
”アメリカ独立宣言”と”フランス人権宣言”をサブテキストにします。
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今学期の新たな特徴として、5月16日からプロジェクターを使った授業をしています。
この設定には新入生の八巻君が率先して動いてくれています。
また、授業中の操作は4回生の白井君が担当し、
まさに阿吽の呼吸でもって優秀なアシスタントを務めてくれています。
今学期の授業は、こうした学生たちによる労苦を惜しまぬ協力によっても充実させていただいています。
この場を借りて、心よりの感謝の意を表したいと思います。
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今後の課題として、
学生たちによる自主研究をいかに組織するか検討しています。
受動的に”習う、勉強する”(learn)状態から、能動的に”学ぶ、研究する”(study)の状態へと、
いかに止揚(aufheben)していけるかが、このクラスの真価が問われるポイントであると考えています。
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