第1回 4月15日
★ 4月15日 授業の記録 (新入生ガイダンス)
1. 「新約聖書」より「ヨハネによる福音書」
1.1. 古典ギリシア語(略号 Gr.)による原語の表題
大文字 KATA IWANNHN EUAGGELIO
小文字 kata iwannhn euaggelio
ローマ字転写
大文字 KATA IO:ANNE:N EUANGELIO
小文字 kata io:anne:n euangelio
※学習のポイント
1)ギリシア文字(24文字)の習得。
2)ギリシア文字のローマ字転写
3)ローマ字からギリシア文字への逆転写 (双方向学習)
4)現代語に息づく古典ギリシア語 catalog , John , evangel , angel
5)古代地中海の国際語であるギリシア語に思いを馳せる。
※今学期の方針
a. 既習者は退屈していたので、次回から未習の文章を取り上げる。
b. 古典ギリシア語は「エクスプレス 古典ギリシア語」(白水社、1995年)から例文を取り上げる。
c. 「ヨハネによる福音書」は第1章、1〜5節を古典ギリシア語のほかラテン語、ドイツ語、ロシア語で学習する。
2. アジアの言語
2.1. ハングル (略号 Co.)
???????
An-nyong-ha-sim-ni-kka ?
※ 学習のポイント
1) ハングルはローマ字と同じ「表音文字」で、やはりローマ字転写ができる。
2) 初声・中声・終声の3部分から構成され、ひとまとまりで1音節になっている。
3) an- nyong は漢字語の「安寧」(あんねい)のハングル読み。中国語では、?n-ning 。声調はなくなっているが、終声の n
と ng の区別がそのまま残っている。この区別は日本語では明確ではない。
しかし、「文体」(ぶんたい)と「文学」(ぶんがく)の「ん」は無意識のうちに、中国語、ハングルとは異なる音韻法則によって発音し分けられている。
2.2. 中国語 (略号 Ch. )
W? shi rib?ren.
※ 学習のポイント
1) これ(併音、ピンイン)を見て日本語の意味を考える。
2) 漢字ではどう書くか考えてみる
3) 日本語にはない「声調」を発音してみる。
3. 自主研究発表 「星の王子様」
辞書を引くのにかなりの時間がかかる。自習してもらって、ファイルを提出してもらった上でスケジュールを決める。授業後に個別指導することにする。
4. 音楽語
時間切れでこのテーマまで到達しなかった。
☆ 4月22日 授業の予定
1.古典ギリシア語
o bioV bracuV , h de
tecnh makra. ( IppokrathV )
2.ハングル
1) 文法分析 小倉紀蔵流ハングル文法分析の「分析」
An-nyong-ha-da 安寧だ、元気だ (幹)
-si- 「尊敬」のオプション
b-ni-kka ? → m-ni-kka ? 〜ですか、〜ますか (ストッパー)
2) この日本語にも使える、文法分析用語について考えてみよう。日常用語を使っているところが心憎い。
A. 「幹」 文の幹になるもの。 ( stem )
B. 「オプション」 幹に様々な意味や判断を加えるもの。 ( option )
C. 「接着剤」 語をつなげるもの。 ( adhesive agent )
D. 「ストッパー」 文を終わらせるもの。 (stopper )
3) 「キムチを食べたいです。」
" kimuchi wo tabe-tai desu . "
kimuchi 幹 → kim-chi
wo 接着剤 → rul
tabe- 幹 → mok
-tai オプション → ko-siph
desu ストッパー → o-yo
" Kim-chi rul mok ko-siph o-yo . "
3.中国語
Mingti?n jian.
4.音楽語
4.1."Sento nel core"
4.2.「ヨハネ受難曲」
5.自主研究発表の個別指導+ホームページ作成へ
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