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2005年4月10日(日) 広田哲也
春休みの宿題で、マネージメントがどうたらこうたらという宿題が出た。
見上先生のホームページを見てみると
「これは単に経営、マネージメント、マーケティングに有効なものとしてだけ読め取れるものではなく、上田学園キャンパスライフから人生についてまで考えさせられる内容だ」
と、書いてある。
が、そもそも「マネージメント」ってどういう意味?「ビジョン」って?
普段、何気に使っている言葉だが、実際の意味がよくわからない。
そのため今回は論文というより、それら単語が持つ、本当の意味を調べることにしました。
これはあまり意味ある行動ではないかもしれないが、なんとなくそうやりたいと思ったので、今回はそのような形でさせていただきます。
それにしても、これを最後まで見る人がいるのだろうか……いなそう。あんまり面白くないし、間違ってるかもしれないし。でも、もしお暇がありましたら、目を通してやってください。
よろしくお願いします。
1 企画経営で最も重要なことは経営理念をはっきりさせておくことだ。企業に一本、バックボーンを通しておくことである。
経営理念
経営
1.方針を定め、組織を整えて、目的を達成するよう持続的にことを行うこと。特に会社事業を営むこと。
理念
1.物事のあるべき状態についての基本的な考え。
バックボーン
1.背骨
2.人の生き方・信条などを貫いてゆるがないもの。
3.通信ネットワークで、基幹となる部分。
2 会社が成功するのは、社員が組織の理念を明確に認識して、それを擁護し、それに即して行動するからだ。
組織の理念
組織
1.組み立てること。組み立てられたもの。
2.特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え、その活動を総合・調整する仕組み。または、そうして構成された集団の全体。またそれを組み立てること。
理念
1.物事のあるべき状態についての基本的な考え。
3 「世界で最もすぐれた会社は」と尋ねられると、「一番最近大きな問題を克服した会社」と応えるしかない。
一番最近に大きな問題を克服した会社
一番
1.順番・番号などの最初。また最初のもの。
2.多くの中で最も良いもの。最上。
最近
1.現在一番近い過去。少し前から今までの間。ちょっと前。ちかごろ。(副詞的にも持ちいる)
2.一番それに近いこと。
大きな
1.大きい。大変な。
問題
1.答えさせるための問い。回答を必要とする問い。題。
2.取り上げて討論・研究してみる必要がある事柄。解決を要する事項。
3.取り扱いや処理を迫られる事柄。
4.面倒な事件。厄介ごと。ごたごた。
克服
1.努力して困難な状態を乗り越えること。
会社
1.営利を目的とする社会法人で、商法による株式会社・合名会社・合資会社と有限会社法による有限会社の総称。また商法・有限会社法以外の法律により設立される、銀行・相互会社・信託会社などと特殊会社も含められて用いられる。
2.同じ志を持って物事を行う集団。結社。仲間。
4 ビジョナリー・カンパニーでもっとも大切な問いは「明日どうすれば、今日よりうまくやれるか」である。
明日どうすれば、今日よりうまくやれるか
明日
1.今日の次の日。あくる日。あす。みょうにち。
2.夜が終わって、明るくなった時。あさ。
どうすれば
1.
今日
1.現在過ごしつつある、この日。本日。
うまく
1.じょうずに。
やれるか
1.やる。
5 今日では企業には二種類しかない。俊敏な企業と滅びていく企業だ。
6 ビジョン・戦略・目標はイノベーションと変革の管理基礎であ
る。
ビジョン
1.将来の見通し。構想。未来像。
幻想。幻影。
視覚。視野。
戦略
1.長期的。全体的展望に立って逃走の準備・計画・運用の方法。戦略の具体的遂行であ
る戦術とは区別される。
目標
1.そこまで行う、なしとげようと設けた目当て。
2.射撃などの、的。
3.目じるし。
7 戦争の原則は多数の原理で成り立つが、それを一語に圧縮すると、「集中」ということである。
集中
1.一か所に集めること。また集まること。集注。
2.作品集のうち。
8 戦略とは、企業の長期目標と目的の決定、行動指針の採用、目的を達成するために必要な資源配分をいう。
長期目標と目的の決定
長期
1.長い期間。
目標
1.1.そこまで行う、なしとげようと設けた目当て。
2.射撃などの、的。
3.目じるし。
目的
1.実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。
2.行為において目指すもの。それのために、またそれに向けて行為が行われ実現が求められるもの。
決定
1.はっきりきめること。また、きまること。
行動指針の採用
行動
1.実際に体を動かして、あることを行うこと、実行。おこない。
指針
1.とるべき態度や進むべき方向を示す方針。
採用
1.官庁、会社、団体などが、その構成員として選び雇うこと。
2.いくつかの意見、方法などの中から適当なものを取り上げること。
目的を達成するために必要な資源配分
目的
1.1.実現しよう、到達しようとして目指す事柄。めあて。
2.行為において目指すもの。それのために、またそれに向けて行為が行われ実現が求められるもの。
達成
1.成し遂げること。
必要
1.必ず要すること。なくてはならないこと。また、そのさま。必要。
2.どうしてもしなければならないこと。
資料
1.あることをする上で、もととなる材料。特に、研究のためのデータ。
配分
1.割り当てて配ること。また、その分け前。
9 戦略的思考とは細事にかかわることなく、高位から地形を観察できる才能であり、変化を理解し、対応できる能力をいう。
高位から地形を観察できる才能であり
高位
1.高い地位。また、高い地位の人。
地形
1.地表の携帯。高低・起伏などのありさま。海水面上の陸上地形、海水面下の海底地形に大別する。地貌。
観察
1.物事の様相をありのままに詳しく見極め、そこにある種々の事情を知ること。
才能
1.物事をうまくなしとげるすぐれた能力。技術、学問、芸能などについて資質や能力。
変化を理解し
変化
1.ある物事がそれほどとは違う状態、性質になること。変わること。
理解
1.物事の仕組みや状況、また、その意味するところなどを分かること。納得すること。のみおむこと。
2.相手の立場や気持ちをくみとること。
3.道理。わけ。また、道理を説いて聞かせること。
対応できる能力
対応
1.互いに向かい合っていること。
2.二つの物事が互いに一定の関係にあること。
3.互いにつりあうこと。
4.相手に応じて物事をすること。
能力
1.特定の仕事を為(ナ)し遂げることが出来るかどうかという観点から見た、その人の総合的な力。
10 敗北する戦略家はまず戦闘を行い、それから勝利をおさめようとする。まず勝利を確実にする計画を立て、それから兵を率いるべき。
勝利を確実にする計画
勝利
1.戦争・試合や競技・闘争に勝つこと。勝ち。
確実
1.変更・まちがい・失敗などのない様子。
計画
1.あることを行うために、あらかじめその方法・手段などを考えること。
11 競争戦略の本質は差別化である。ライバルとは異なる一連の活動を選び、独自の価値を提供することである。
差別化
1.あるものを他のものとは違うとして、とりたてて(不利になるよう)扱うこと。
12 競争はフェアでなければならない。同時に、量の競争ではなく質の競争でなければならない
質の競争
質
1.そのもの本来の性質がそのまま示されていて、人為・飾りが加えられていない。
2.そのものを形成している成分を、いい悪い、粗であるか密であるか、また、どういう傾向を持つかという観点から見たもの。
競争
1.勝敗・優劣を他と争うこと。
13 多数乱戦の場合、低コスト、製品差別化、集中の三つの基本戦略を状況にあてはめ、検討する。
低コスト
低い
1.最下底の位置から一定方向への隔たりや距離が小さい。
コスト
1.何かを製造するためにかかった費用。
製品差別化
製品
1.原料や材料を加工して大量に作られた商品。
差別化
1.あるものを他のものとは違うとして、とりたてて(不利になるよう)扱うこと。
集中
1.1.一か所に集めること。また集まること。集注。
2.作品集のうち。
14 徐々に進行する変化は安心していられる。しかし、現在の変化は過去と断絶した不連続性のものである。
過去と断裂した不連続性
過去
1.現在より前の時点。昔。
断裂
1.
不連続性
1.
15 決断が正しければベスト。決断が間違っていても許される。最悪は守りに入ること。守りは失敗につながる。
最悪は守りに入ること
最悪
1.最も悪い様子。
守り
1.防備。
入る
1.(外から)区切られた空間(の中)まで移り進む。
16 完璧を求めるな。60点で即決せよ。スピーディに決断せよ。決める時に決めないのは度し難い失敗である。
60点で即決せよ
即決
1.即座の裁決(決定)。
2.弁論終了後、すぐに判決を言い渡すこと。
17 60パーセントの見通しと確信が出来たら、その判断はおおむね妥当。そのあとは勇気である。実行力である。
60パーセントの見通しと確信
見通し
1.見通すこと。
確信
1.確かにそう(なるに違いない)と、自分の予測・判断を信じていること。
18 「踏み切り」、「割り切り」、「思い切り」。この三つの「切り」はどんな経営にも絶対に欠かし得ない。
踏み切り
1.足を強く踏んだはずみに、切る。
2.強攻策に出るいことを決断する
割り切り
1.一定の原則を迷い無く通して結論を求める。(割り切った考え)
思い切り
1.あきらめ。
2.決断。
3.ためらったり、加減したりせずに、力の限りそうすることを現す。
19 スピードがすべて。これは企業が、競争力を得るうえで必要不可欠の要素。
スピード
1.速力、速度。
20 戦略における重要な決意には、戦術におけるよりも遥かに強固な意思を必要とする。
はるかに強固な意志
はるかに
1.遠く隔立っていることをあらわす。
強固
1.強くしっかりしていて、容易に動かされない様子。
意思
1.困難や反対があっても、最後までやり抜こう(絶対にすまい)という積極的な心の持ち
方。
21 マーケティングの基礎となる最も重要なコンセプトは「ニーズ」である
ニーズ
1.国民に応じる(こたえる)。
22 マーティング志向とは識別された顧客のニーズあるいは、問題に適合した解決方法を提供すること。
識別された顧客のニーズ
識別
1.動かしがたい特徴に着目して、固体・種類の別や特定の性質の有無などを見分けること。
顧客
1.商売などのお得意(のお客)。こきゃく。
ニーズ
1.国民に応じる(こたえる)。
問題に適合した解決方法
問題
1.(実力・知識や理解の程度、また教育の効果などを試す)解いたり、ある事柄について述べたりすることを要求する文章。(口頭によるものも含む。また学問上、ム解決のものを指す)。
2.めんどうな事柄(を引き起こすこと)。
3.(解決を求めるために)とり上げるべき事柄。
4.まともに相手取ったり取り上げたりするのに値する対象。
適合
1.今問題としているところのものに、うまくあてはまること。
解決方法
解決
1.事件・紛争・トラブルなどについて、みんなが納得いくような結果を出して処理するこ
と。またそういう結果になること。
2.道筋を立てて問題点を明らかにし、最も良いと考えられる答えを導き出すこと。また、そういう答えが導き出されること。
方法
1.目的を果たすための(計画的に考えた)やり方。
23 成功するマーケティング計画は一時的流行現象の上に築かれるものではない。トレンドのうえに築かれる。
トレンド
1.傾向。趨勢。経済変動の長期的動向や、ファッションの動向などにいう。
24 ニーズの5段階 1.生理的 2.安全性 3.社会的(帰属・愛情) 4.自己尊重(自尊心・地位) 5.自己実現。
生理的
1.からだの機能(構造)に関係がある様子。(理屈でそうするのではなく、本能的にそうなる意に用いられる)。
安全
1.身(組織体)に危険を、物に損傷・損害を受けるおそれが無い状態(様子)。
社会的(帰属・愛情)
1.社会全般にかかわるところが大きい様子
自己尊重
自己
1.自分自身
尊重
1.犯す(無視す)べからざるものとして、相応の扱いをすること。
自己実現
自己
1.自分自身
実現
1.計画や希望などが現実のものとなる(を現実のものとする)こと。
25 工場では品質を、ビジネスでは品質イメージを重視すべきである。
品質
1.品物の性質。
品質イメージ
品質
1.品物の性質。
イメージ
1.その言葉(名前)を見たり、聞いたりした人が(直ちに)頭の中に思い浮かべる、そのものの具体的な姿・形。
2.(好ましいか好ましくないかという観点から見た)そのものの全体的印象。
26 商品力は価格やスタイル、機能などの有形な要素でできているのに対して、ブランドは消費者の心の中に形成される。
消費者の心の中
消費者
1.その品物を使ったり、食べたりする側の人。
心
1.特に人間に顕著な精神作用を総合的に捕らえた称。具体的には、大正に触発され、近く、感情、理性、意思活動、喜怒哀楽、愛憎、嫉妬となって現れ、その動き有無が、人間と動物一般、また敬愛・畏怖の対象となる人と憎悪・けいべつすべき人間を区別するものと考えられる。古くは心臓がこれをつかさどるものとされた。
中
1.何かの仕切りで取り囲まれたところ。内。
27 ブランドの最も重要な側面は一つのものを追い求めるひたむきさである。
一つのものを追い求めるひたむきさ
一つ
1.そのものの数が「一」であることを表す。また、その性質を持つものをも指す。
「生物には用いないなど、使用範囲が限定されるため、銃枠の数詞ではなく、数詞+助数詞に相当する語と見なされる。また一切を指す」。
もの(物)
1.存在すると考えられるすべて。物事一般。
追い求める
1.それが手に入るまで、どこまでも求め続ける。
ひたむき
1.こうすべきだと思った一つのことに熱中し、他を顧みることが無い様子
28 誇りうるものは、伝統でも、会社の大きさでも、工場の立派さでもない。品質自体である。
品質自体
品質
1.品物の性質。
自体
1.自分の体。
2.それに付属する(まつわる)一切のものを切り捨て、本質的なものだけを取り上げることをあらわす。
3.根源にさかのぼって事の是非を確かめ、また判断することをあらわす。
29 品質はリーダーの仕事であり、経営者の仕事であり、従業員の仕事である。品質とは全員の仕事なのである。
品質とは全員の仕事
品質
1.品質の性質。
全員
1.その組織に属する全ての人員。
仕事
1.体や頭を使って働く(しなければならない事をする)こと。(その人の職業を指す)。
30 戦略を策定・再構築するという課題は多くの場合、組織的課題であり、リーダーシップに大きく左右される。
リーダシップ
1.指導権。指導的地位。
2.指導力。統率力。
31 複雑な環境にうまく対処するのがマネージメントの役割である。リーダーシップとは変革を成し遂げる力量をいう。
リーダーシップ
1.指導権。指導的地位。
2.指導力。統率力。
32 リーダーシップとは「人をひきつけるビジョンを作り、それを行動に移し、継続する能力」をいう。
人をひきつけるビジョンを作り
人
1.われわれと同類として、他の一切の生物から区別されてその存在が認めら得れる動物。脳が発達し、たって歩き、言葉・火・道具を使う。人類。人間。
2.社会を構成している(種種の役割を持った)人。個人。
ひきつける
1.近くへ引っ張る。自分のそばへ引き寄せる。
2.すぐれた話術・演技力・人柄などで、いつのまにか人にか感嘆・尊敬の気持ちや親近感などを抱かせる。
3.感動させたり興味・関心をかきたてたりする要素があって、絶えず接していたいという気持ちにさせる。
ビジョン
1.想像(力)。
2.理想として描く像(構想)。未来像。
作り
1.形有るものの外観と、出来具合や構造、組織。
2.手順を踏んで目的のものに仕上げること。
3.見栄えのするように仕上げること。
それを行動に移し
行動
1.何かをしようとして、実際に体を動かすこと。
移し
1.移すこと。
2.動詞「移す」の連用形
継続する能力
継続
1.前からの行為・状態が続けられること。
能力
1.特定の仕事をなしとげることが出来るかどうかという観点から見た、その人の総合的な
力
2.(法律で)完全に私権を行使できる資格。(戦前は、妻は無能力者とされた)。
33 リーダーの任務:目標設定・価値観確認・動機付け・管理・機能集団確立・説明・象徴・代表・再活性化。
目標設定
目標
1.それからはずれまい、底まで届こう(かせよう)とねらうもの
設定
1.よるべきものとして、新たに取り決めること。
2.根拠地となるものを作ること。
価値観確認
価値観
1.そのものに、どういう価値(意義)を認めるかについての、それぞれの人の考え方。
確認
1.確かにそうであることを認めること。
動機付け
1.具体的にある行動を起こさせる要因となる精神的過程。特に、学習意欲を起こさせるきっかけをいう。モチベーション。
管理
1.そのものを全体にわたって掌握し(絶えず点し)、常時意図するとおりの機能を発揮させたり、好ましい状態が保てたりするようにすること。
2.組織・施設や事業体の保守・運営について責任を持って当たること。
機能集団確立
機能
1.目的に応じて分化した働き(をすること)。
2.そのものとしての十分な働きを発揮すること。
集団
1.多くの人が集まって形作る、一まとまり。
確立
1.十分に計画(用意)して、めったな事ではぐらつかない制度・組織などを作ること。
説明
1.それがどういうものであるか(事情で存在し、また起こったか)を相手にわかるように(順序を立てて)言うこと。
象徴
1.(その社会集団の約束として)言葉では説明しにくい概念などを具体的なものによって表す(代表させる)こと。また、そのもの。シンボル。
代表
1.団体の中から選ばれ、その意見や意思を反映する者として他との交渉に当たること(資格を持つ人)。
2.同類の中で最も水準の高い(典型的な)ものとして選ばれた人。
3.その一つを取り出しただけで全体の特徴が概観できること。
再活性化
再
1.もう一度(……する)。
活性化
1.停滞している物事や組織に刺激を与え、その働き・反応を活発にすること。
34 最も成功するリーダーは、顕在化していない全体像を見る人物である。
顕在化していない全体像
顕在
1.形にあらわれて存在すること。
化
1.今までと違った状態になる。
していない
1.
全体像
1.他と区別される形を備えたもののすべてを一体化されたものとしてとらえた時の、そのもの自身。
2.関連する範囲内に存在するものとしてとらえられるすべて。
3.他と明確に切り離され、それ自身一体としてとらえられる統一体
35 経営管理者は、上司によってではなく、仕事の目標によって方向付けされなければならない。
仕事の目標
仕事
1.体や頭を使って、働く(しなければならない事をする)こと。(その人の職業を指す)。
目標
1.それからはずれまい、底まで届こう(かせよう)とねらうもの。
36 指導者というものはどんな時でも「このようにしよう」「こうしたい」というものをもっていなければならない。
このようにしよう
このように
1.話し手の立場から見て、ここに現在ある(今述べた)物事と変わる所の無い様子。
しよう
1.
こうしたい
1.
37 全員が最善を尽くすことが答えではない。最初に必要なのは、全員が何をするかを知ることである。
全員が何をするのかを知ること
全員
1.その組織に属する全ての人員
何を
1.相手に負けていられないぞ、とまともに張りあおうとする気持ちを表す。
するのか
1.
知ること(知る)
1.何らかの情報や直接の体験によって、その物事の意味内容・性質および適用範囲・是非善悪などを把握する。
38 イノベーションは変化を利用することによって成功する。変化をもたらそうとすることによって成功するのではない。
変化を利用すること
変化
1.時間的・空間的な推移によって物事の性質や状態などに違いが現れること。
利用する
1.本来そのためにあるわけではないものを、うまく使って何か(自分)に役立たせること。
2.そのものの持つ利点を積極的に生かして使って、恩恵を受けること。
39 世界的なコンピュータ・ネットワークはある種の、残忍なほど熾烈な競争を生み出す
残忍なほど熾烈な競争
残忍
1.無慈悲なことを平気でする様子。
熾烈
1.どんな力をもってしてもとどめることが出来ないほど、勢いが強く激しい様子。
競争
1.勝敗・優劣を他と争うこと。
40 これからの鍵は知識である。世界は知識集約的になってきている。
知識集約的
知識
1.ある範囲の事柄について知って(理解して)いることや内容。
集約的(集約)
1.幾つかの要素を整理して、一本にまとめること
41 情報を以下に収集、管理、活用するか……あなたが勝つか負けるかはそれで決まる。
情報をいかに収集
情報
1.ある事柄に関して伝達(入手)されるデータ(の内容)。(通常は、送り手・受け手にとって、何らかの意味を持つ(形に並んでいる)データをさすが、データの表す意味内容そのものを指すこともある。さらに、そのデータをもとにして適切な決定を下したり、行動をとったりするという判断材料としての側面に重点を置く場合も多い。また個別のデータが生のまま未整理の段階にとどまっているというニュアンスで用いられることもあり、知識に比べて不確実性を包含した用語。
いかに
1.どのような立場・観点から判断すべきかが問題であることを表す
2.どのような点から見ても、決して誇張したとらえ方ではないということを表す。
3.どのような展開になるか予断を許さないことを表す。
4.どのような理由によるものか疑問視することを表す。
収集
1.一般家庭が(不用として)出した物を自治体などが日時を決めた集めて回ること。
2.趣味や研究用に集める(コレクション)。
管理
1.そのものを全体にわたって掌握し(絶えず点検し)、常時意図する通りの機能を発揮さ
せたり好ましい状態が保てたりするようにすること。
2.組織・施設や事業体の保守・運営について責任を持って当たること。
活用するか
1.そのものが本来持っている働きを活かして使うこと。
2.語形が、文中の用法に応じて変化して、それぞれの用法を受け持つこと。
42 成功する企業家は、独創性や革新性の才能にとどまらず、経営能力、事業ノウハウ、十分な人脈をも兼ね備えている。
独創性や革新性の才能
独創性(独創)
1.他のまねでなく、独自の考えで物事を作り出すこと
革新性(革新)
1.因習的な(古い)体制をやめて、新しいものに変えること。
才能
1.物事を理解して処理する、頭の働きと能力
経営能力
経営
1.規模、方針などを定めて(経済的にうまくいくように)事業を行うこと。またその組織。
能力
1.特定の仕事をなしとげることが出来るかどうかという観点から見た、その人の総合的な力。
2.(法律で)完全に私権を行使できる資格。(戦前は、妻は無能力者とされた)。
事業ノウハウ
事業
1.社会福祉のための仕事。
2.(人・金銭・物資を集め)一定の目的で行う社会活動(多く、営利目的のそれをさす)。
ノウハウ
1.製品開発などに必要な知識や技術上の秘訣。ノーハウ。
十分な人脈
十分
1.条件が満たされ(希望がかなえられ)、その上言うことが何も無い様子。
2.(すもうで)十分な体制をとる様子。
人脈
1.(山脈・鉱脈・水脈のもじり)利害関係・主義主張・同郷・姻戚などのどこかで一脈のつながりが有る、一群のエリートたち。(縦の関係にも横の関係にも言う)。
43 武芸者は立ち会って一度斬られればおしまい。商売も同じこと、常に真剣勝負の覚悟でもって、ことに当たらなければならない。
常に真剣勝負の覚悟
常に
1.ことの最初から(あらゆる場合を通じて)同じ行動・状態を保って変わらないことを表す。
真剣勝負
真剣
1.(木刀・竹刀と違って)実際に人を殺傷できる刀剣。
2.ごまかしや遊びの気持ちがまったく無く、全力をあげて何かをする様子。(一生懸命)。
勝負
1.(命や生活をかけて)勝ち負けを争うこと。また、その勝ち負け。
覚悟
1.困難ではあっても、絶対に実行しようと、心を決めること。
2.危険(不利)な結果が出るかもしれないと予測して、心を決めること。
44 可能と不可能の違いは、その人の決意にある。
その人の決意
その人
1.
決意
1.自分のとるべき行動・態度などをはっきりさせ、その通り実行しようと心に決めること。
45 新しい大きな仕事の成功のカゲには、研究と努力の過程で99%の失敗が積み重ねられている。
99パーセントの失敗
失敗
1.やり方がまずかったり、ねらいがはずれたりして、目的が達せられないこと。
46 フランクリンの徳目 節制・沈黙・規律・決断・節約・勤務・誠実・正義・中庸・清潔・平穏・純潔・謙譲。
節制
1.ともすれば度を越しがちな食欲や飲酒・喫煙の量を抑えて、身体を壊さないようにすること。
沈黙
1.黙りこむこと。(社会的活動を一時中止している意にも用いられる)。
規律
1.個人の生活を規則正しく行い、団体の秩序を保っていくための行為の基準。
決断
1.なすべき行動・とるべき態度などを、迷わずに決めること。また、その決めた事柄。
節約
1.無くも済ますことの出来るものは省き、切り詰めることの出来るものは出来るだけ切り詰めること。セーブ。
勤勉
自分の都合で休んだりしないで、時間の限り一生懸命働くこと(様子)
誠実
1.言動にうそ、偽りや、ごまかしが無く、常に自分の良心の命ずるままに行動する様子。
正義
1.道理にかなっていて、正しいこと
中庸
1.どちらにもかたよらず、中性なこと(様子)。
2.四書の一つ。中世不易の徳を述べた書物。
清潔
1.ばいきん・きたないものや・汚れを取り除き、きれいにしてある様子。
平穏
1.日常の生活を乱す事件などが無く、静かに毎日が経過する様子。
純潔
1.心や体がけがれていない様子。
謙譲
1.自分の能力や功績を人前で誇ったりせず、相手を立てることを第一とする。
47 課の責任は課長一人の責任、部であれば部長一人の責任、会社全体なら社長一人の責任。
48 成功の秘訣は、考え、信じ、夢見て、挑戦することである。
考え
1.考えること。考えた事柄
信じ(信じる)
1.疑わずに、真実と思いこむ。
2.そのことに関する自分の判断が正しいと思い、他の考えを入れる余地がまったくないものとする。確信する。
3.まちがいが無いものと認めて、その言った(行なった)事などを重視する。
4.神や仏などの絶対的な力に心からしたがって、その教えの通りにしようとする。
夢見て
1.夢見る。
挑戦する(挑戦)
1.相手に対して、戦いを仕掛けること。
2.(チャンピオン)試合を申し込むこと。
3.新しい記録(仕事)などに意気込んで立ち向かうこと。
49 用いられないからといって、自暴自棄に陥るような人物はいかに用いられても、大事が行なえないであろう。
自暴自棄に陥るような人物
自暴自棄
1.(自分の思うとおりにならないので)もうどうでもいいという気持ちになって、なげやりな行動をする様子。
陥る
1.落ち込んですぐにはい上がれなくなる。
2.救いの無い状況下に入ってしまい、すぐには脱することが出来なくなる。
3.(城が)攻め落とされ(て、的の物とな)る。
ような(如き)
1.(文語助動詞「如し」の連体形)上に述べたことが、そのものの表現として適切な形容(ひゆ)や顕著な例であることを示す
人物
1.(観察・描写・評論などの対象としての)人。
2.人格(能力)の点で水準以上にある人。
3.写生画の題材としての人。また、それを描いた絵。
50 能ある鷹は爪を隠すな。優れた才能は見せてもらわねば活用できない。謙讓の美徳など負け犬の見栄にすぎん。
能ある鷹は爪を隠すな(能ある鷹は爪を隠す=才能のある人は、かえって、それを進んで人にしるすことはしないものだ)
能ある
1.その人として出来ることの限り。
鷹
1.大型の猛鳥で、野獣を捕食する。威厳があり、昔は鷹狩に使った(ワシタカ科)。
爪
1.人(動物)の指の背の先に生じる、角のように堅いもの。(生理学では表皮の変形したものとされる)
隠すな(隠す)
1.他人に見られたり知られたりしないようにする。
51 これからの時代に必要なのは、物好きといささかの凶器、学ぶことへのあくなき欲求、向こうみずの勇気だ。
物好きといささかの凶器
物好き
1.普通の人があまりやらない(やりたがらない)ことを好んですること。また、その人。
いささかの(いささか)
1.量・質共に、それほど驚くべき程度ではないことを表す。
凶器
1.結果的に人を殺傷する用に供されたと考えられるもの。
学ぶことへのあくなき欲求
学ぶこと(学ぶ)
1.教わるとおりに、本を読んだり物事を考えたり技芸を覚えたりする。
あくなき
1.満ち足りるということがない。どこまでもやむことがない。
欲求
1.何かがしたい(ほしい)と日夜それを求めること。
向こうみずの勇気だ
向こうみず
1.どういう結果になるかをよく考えずに、思ったことをいきなり行動に移すこと(人)。
勇気
1.普通の人が不安・恐れをいだいたり、躊躇、恥ずかしさを感じたりする所を屈しないで、自分が正しいと思ったとおりやってのけようという積極的な気力。
52 困難に直面すると初めてそこに創意工夫というものが生まれて、成功の基礎を生む。長い間、私はそういうことを体験した。
創意工夫
創意
1.独創的な考え。新工夫。
工夫
1.考えられる限りの方法(を尽くして、最善の結果を求めること)
53 企業的な精神とは、常に危険をつくりだし、よりすぐれた危険を負担しようとすることである。
よりすぐれた危険を負担
より
1.何かに比べて(普通以上に)もっと程度が進んでいることを表す。
すぐれた(すぐれる)
1.(才能・価値などが)普通よりもずば抜けた状態である。
危険
1.個人にとって負傷・死を招くとか、災害・危害をもたらすとか、地域社会の人びとにとって広義の人災が起こりそうなおそらが有ること。
負担
1.その人の義務や責任の上からいって、やむを得ず引き受けなければならなくなること(ような重荷)。またその義務・責任。
54 私企業というものは、何においてもまず株主の利益を念頭において経営されるべきものである。
株主の利益
株主
1.その株式会社の出資者。株式の所有者。
利益
1.都合がよかったり、役に立ったりすること。
2.もうけたもの。とく。
55 企業は、他社とは際立った知識という資源を、市場での経営価値に変換するプロセスである。企業の目的は、顧客の創造にある。
顧客の創造
顧客
1.商売などのお得意(の客)。こきゃく。
創造
1.神が宇宙や、人間・動物の祖先を造り出すこと。
2.新しいものを、自分の考えで造り出すこと。
以上が、今回課題とされたワードの意味です。
それにしても、単純作業の繰り返しでちょっと疲れました。
途中で、「これって何?」って思ったり、「普通に論文書いた方が楽だったんじゃないの」とか思ったり、結構へこたれましたが、なんか楽しかったです(かったるくもありましたが……)
でも、何とか調べられてよかったです。
しかし……なんとなくなのですが、「そんなの言われなくても知ってるよ」というような言葉が多かったような。
それに使い方によっては、これとは違った意味合いで使われたりもするし……この作業っていったい……まぁ、いいか。
見てくださった方、ありがとうございました。
(文字数12,348)
注:ああああ意味が分からなかった単語です。
2005年4月10日 20時24分提出 |